断捨離するための第一歩

片付け、それは物を捨てるところから始まります。
断捨離さえできれば、片付け・整理整頓ができたと言えるといっても過言ではありません。
しかし、その「断捨離」が難しいものです。
最近では「こんまりさん」が「ものに対して《ときめくか》《ときめかないか》で、置いておくものと捨てるものを分別する」という方法で本を出版したことから、その説が世界中で有名になっているのを皆さんご存知かと思いますが、いくら本を読んでも、自分でやってみようと思っても、自分の力でそれを判断することは難しいですよね。「こんまり先生」がそばにいてくれたら良いのですが・・・
そこで今回はもっと身近な感覚から主婦目線での「断捨離をするにあたっての考え方」をご紹介します!
1.いるかいらないかは、その物をお金の価値で考える
さて、部屋を片付けていると「捨てられないけれどいらない物」=「ゴミ」を思われるものが出てきますよね。
それはもとを辿れば、「自分がお金で買った物」や「家族や友人がお金で買ってくれた物」がほとんどでしょう。
というのも、景品や付録でもらったお金で買っていない物は「捨てられるいらない物」=「ゴミ」だと思われる方がほとんどでしょうから、「捨てられないけれどいらない物」はお金がかかっているということになるからです。
たしかに、お金がかかっていれば捨てるのはもったいないですし、お金を捨てているようなものだと感じる人もいるでしょう。
しかし、こう問いかけてみてください。
― 「あなたにとってそれはお金に換えるとしたら(それに値段をつけるとしたら)、いくらの価値がありますか?」
― もしくは、「この物はあなたにとってお金には代えられない価値がありますか?」
もし、その物の「捨てられない理由」が「これから必要になるものだから」という理由であれば、少なくとも、その物を買った金額の価値はあります。また、これからも一生大切にしていきたい思い出の品であれば、お金に代えられない価値があると言えます。
本当に「いらない物」というのは、その物が今自分にとってそれを買った時の値段よりも価値が低かったり、思い出そのものが自分の中にお金に代えられない価値として存在するために、その「物」自体には価値があるとは言えなかったり、そういう物のことを示すのです。
このように「価値」を「お金」で考えると本当にいる物といらない物の区別ができます。お金の価値をわかっている人であれば、誰でもできます!
そして、本当にいらない物を自分で買っていたら「無駄遣いしていたんだ・・・」ときちんと後悔することができ、さらにそれを捨てることで「自分への戒め」にもなるというわけです。
2.お金は物に換えられるけど、物はお金に変えられない!
次に、その「価値」を考えると同時に、もう一歩踏み込んで考えると、「お金は物に換えられる」けれど「物はお金に変えられない」ということが言えます。
もちろんリサイクルショップへ売りに行ったり、ネットオークションで売ったりすることはできますが、その物を買ったときと同じかそれ以上の価値がつくことはめったにありませんよね。
お金はいくら持っていても困りませんし、一瞬にして欲しいものに換えることができます。しかし、物はそれを買った時の価値以下のお金に換えるか、ゴミになるか(物や地域によってはゴミも有料!)の選択肢しかありません。魔法のようにお金に変えることはできないのです。・・・そんなこと分かりきっていることなのですが・・・
「大金持ち」には憧れるけれど「大量の物持ち」には誰も憧れませんよね。素敵な物だけに囲まれて、必要以上の物はないけれど必要以上のお金がある人にみんな憧れるものです!
ですから、今、その分かりきったことを自分に戒めて、同じように必要のない物や使わない物をわざわざお金で買ってゴミにするような失敗を二度としないためにも、「本当にいらない物を区別して捨てること」こそ行わなければならないのです!
その考えを持つことが「断捨離」をするための第一歩といえるでしょう。